高血圧
高血圧について
高血圧とは、安静状態での血圧が慢性的に正常値よりも高い状態をいいます。
放置していると動脈硬化を促進し、脳卒中や心疾患、慢性腎臓病などの重大な病気につながります。
家庭での血圧測定の基本
毎日同じ条件で朝と晩に1回血圧測定をしてください。
血圧計は上腕部で測るタイプのものを選びましょう。
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朝の測定条件
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起床後1時間以内、排尿後、座って1~2分安静後、服薬前、朝食前
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夜の測定条件
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就寝前、座って1~2分安静後
家庭血圧の基準値
※日本高血圧学会
家庭血圧測定条件設定の指針より
インフルエンザ
インフルエンザについて
インフルエンザとは、インフルエンザウイルスに感染して起こる感染症です。
ウイルスにはA型、B型、C型があり、ヒトに流行を起こすのはA型とB型です。
流行には季節性があり、国内では例年12月~3月に流行し、短期間で多くの人に感染が拡がります。
インフルエンザが疑われる症状に気づいたら、できるだけ早く医療機関で診察を受けましょう。
早期に治療薬を服用することで症状を軽くすることができます。
主な症状
・さむけと高熱、3日~5日
・全身がだるい、食欲がない
・のどの痛み、鼻水、咳
・おなかが痛い、吐く、下痢
・頭痛、手足の筋肉痛、腰の痛み
家庭での注意点
- ・安静にして睡眠や休養を十分にとってください。
- ・脱水症状が起こりやすいため、十分な水分補給を行ってください。
- ・体調や体力が回復してから入浴はするようにしてください。
- ・出来るだけ室温を20~25℃、湿度を50~60%程度に保ち、1~2時間に1回程度は換気することも大切です。
- ・発症後1週間程度は感染力が強いため、外出は控えてください。
診断から登校や出勤を再開するまで
解熱後もしばらくは感染力があり、また合併症の恐れのないことなどを確認するため、
「発症後5日が経過」+「解熱後2日を経過」するまで出席停止となります。
【出席停止期間】
熱中症
熱中症について
熱中症とは、体温が上がり、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温の調節機能が働かくなったりして、
体温の上昇やめまい、けいれん、頭痛などのさまざまな症状を起こす病気のことです。
暑い日に閉めきった車の中で寝かされていた赤ちゃんが亡くなったり、炎天下で運動をしていた小学生が次々と倒れたりなど、これまで「日射病」「熱射病」と呼ばれていたものをまとめて「熱中症」といいます。
症状・応急処置
重要度 |
症状 |
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Ⅰ度 軽度 |
眩暈 失神 筋肉痛 こむら返り |
Ⅱ度 中等度 |
頭痛 吐き気 嘔吐 下痢 気分の不快 |
Ⅲ度 重度 |
高体温 意識障害 けいれん 過呼吸 |
応急処置
・風通しの良い日陰やクーラーが効いている涼しい環境に移す ・氷嚢で首やわきの下、太ももの付け根を冷やし体温を下げる ・水分と塩分を補給する
【こんなときは医療機関に!】
意識がない、呼びかけに対する返事がおかしい場合は、すぐに救急車を呼んでください。
意識がある場合は応急処置を行い症状が軽くならない場合は医療機関へ行きましょう。
予防方法
- ・外出時は帽子や日傘を使うなどして暑さを避けてください。
- ・室内では扇風機やエアコンをで室温・湿度を調整してください。
- ・こまめに水分・塩分の補給をしましょう。コーヒーや緑茶、アルコール類は利尿作用があるので適しません。
- ・炎天下での激しい運動は避けましょう。
- ・出来るだけ室温を20~25℃、湿度を50~60%程度に保ち、1~2時間に1回程度は換気することも大切です。
- ・ベビーカーは地面からの照り返しで高い温度にさらされます。こまめな水分補給や日陰での休憩をしましょう。
花粉症
花粉症について
花粉症とは、スギやヒノキなどの植物の花粉が原因となって、くしゃみや鼻水などのアレルギー症状を起こす病気です。
体の免疫反応が、花粉に過剰に反応して花粉症の症状が出ます。花粉症でお悩みの方はご来院ください。
小児生活習慣病
小児生活習慣病について
成人になった時の状態を考慮しながら、小児期から治療や管理をしなければならない疾患です。
「生活習慣病」とは「成人病」とよばれていたもので、これまで中年期以降に発症していた動脈硬化症、高脂血症、高血圧、脂肪肝、糖尿病(インスリン型)など、近年小児期にもみられるようになり、「小児生活習慣病」と言われるようになりました。
小児期のライフスタイルの改善により予防し得る生活習慣病、肥満対策を実施するなら、できるだけ早いほうが良いと言えます。
原因は?
運動量の不足・ストレス・外食などによる摂取カロリーの増大、とくに脂肪・炭水化物の成分上昇など環境的要因が指摘されています。清涼飲料水などによる砂糖の過剰摂取、インスタント食品など、偏った栄養素の摂取傾向も見逃せません。
こうした背景で成長した子供は精神面での発育もアンバランスになり、ものの善し悪しの判断ができない道徳心の欠如といった困った現象が起きやすくなると考えられます。子供のころの生活習慣予備軍は成人期まで、そのまま移行しやすいという現象もあります。
当院ではチェックシートをご用意しております。お子様が症状に当てはまっていないか確認してみましょう。
小児生活習慣病を防ぐポイント
- ・食事は1日3回バランスのとれた食事を心掛けましょう。
- ・洋食化した食生活の脂肪分を控え和食のメニューや魚料理を増やしましょう。
- ・固い食品を与えて、よく噛んで食べる習慣をつけましょう。
- ・簡単な料理作りを手伝わせたり、家族そろって楽しく食事を囲むようにして家族のスキンシップを増やしましょう。
- ・おやつは決まった時間に与え、量は控えめに。甘いものや塩分の多いものは控えるようにしましょう。
- ・外遊びの時間を積極的に作り、親も一緒に体を使って遊びましょう。
- ・早寝、早起きの習慣を作り、生活のリズムを整えましょう。